Linの気まぐれトーク

映画と小説の日々

天に唾する

またまた諺です。

天に向かって唾を吐けば、自分に降りかかってくる。人を貶せば自分自身に返ってくる、身から出た錆、ということ?


もうずいぶん前の話、

夫のすることなすこと面白くなく、身内のことを悪く言うのは構わないだろうと、ブログに悪口を書き連ねた。


書けばスッとするのです。

夫婦喧嘩は犬も食わない、のですから。


けれど、人の悪口を読まされる方は構わない。

「そういう人と結婚したのはあなたなのですよ」とコメントされ、まさに「天に唾する」行為だったと、以来、夫の悪口は書かないように肝に銘じたのです。

(それでも、ポロリと出てしまう愚痴はあるけれど)


本当に耐えられなければ、とうに離婚しているはず。曲がりなりにも、半世紀も一緒に暮らせたのは、これも相性というものでしょう。

もう限界、努力のしようもないというのなら、離婚して新たな人生をやり直すのもありのはず。それが許される時代なのですから。


と、話が説教臭くなってしまったけれど、

今日書きたかったのは、この映画。


タイトルに惹かれ、70年代のブダペストが舞台というのにも惹かれた。おまけに主人公は日本の小説と歌に心を奪われている。

解説を読んだだけでも面白そうだと110円で借りてきたDVDだけど

1度目は途中で何度も眠くなり、こりゃあ失敗だわ。

が、パソコンで見直したら、そのマニアックさに今度はハマりそう。

おかしな日本語で歌うトミー谷という歌手、

その歌『ハバグッタイ』?をYouTubeで何度も聴いてしまったというレビューを読み、これはアブないと思った時には、既に何度もトミー谷を聴いてしまっていた。


怪しげな日本語を話すデビッド・サクライとかいう俳優さん


振り付け(というか、動き)はプレスリーを参考にしたというが、このぎこちないツイスト?は日本人そのものではないか。

少しも面白くないコメディは、明らかに滑っていると思うけど、こんなことを真面目にしているのがおかしい、といえばおかしい。



ヒロインは日本人大使の奥さんの私設看護士。

30歳の誕生日も、雇主から2時間だけお暇をもらい、バーガーショップでささやかな出会いを夢見る30歳の独身女性、

おさげ髪の顔は可愛らしいけど、少し法令線が目立ち初めている。


遊び人やハゲの変人奇人の中から、結婚相手を選びめでたくゴールイン?

というか、結婚相手も結構な奇人(職場に、腰にタオルだけ巻いた湯上りスタイルでラジカセだけを持って現れる)だけど、女たらしよりはマシということか。


結局、やっぱり、よくわからない映画だったな〜