ちょっと気の早い
ホワイトデー
初孫のRは10歳
サッカーに水泳に書道と、今の子は忙しそう。
子どもなのにお菓子に興味はなく、
おやつがわりに汁物を飲む。
バレンタインデーには、インスタントみそ汁を
贈った。
それが好評だったようで、
一足早いホワイトデーのお菓子を
自分のお小遣いで買ってくれた。
ばぁばに相応しい色を選んだのだという。
消費税10%を10円と勘違いして、
計算が狂い、
高かった、高かったを連発。
心して頂きましょう。
『妹の恋人』
1993年の作品だから28年前?
ジョニー・デップは30歳の若さだ。
彼の魅力が最大限に活かされた映画だと。
自身の人生を犠牲にして生きている兄。
けれど、ジョニデの役はこの兄ではない。
妹の世話役に雇われた変人のサムの方だ。
チャップリンやバスター・キートンが大好きな
大道芸人のような彼は、澄んだ風。
面会謝絶の彼女の見舞いを、窓から。
2人が通じ合うのに時間はかからず、
パンケーキにアイロンをかけるエンド・クレジット。
〈レーヨン〉の温度で。
普通でないことが、普通。
ふだん信じきっている常識の世界を
逆照射してくれる映画なのか。
凡人代表のお兄さんが、ちょっと痛々しい。
『ギルバート・グレイプ』でもそうだけど、
フィクションでは〈狂った〉人の方が、
圧倒的に有利だ。
そこにしか、
純粋なものは存在しないかのように。
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