Linの気まぐれトーク

映画と小説の日々

変わらないもの

月に一度の読書会。

3月は会報誌の印刷とかで9時に集合だ。

印刷は1番若いFさんにお任せというので、

見ているだけでいいのかとも思ったが、

そうでもなくて。

7、80代の女性の集まりなので、

意見は多いけれど、手は出ない。

船頭多くして、状態か。


正直、殆ど会員に配布するのみの会報誌。

図書館に寄贈する1部も、

寄贈された側の心情も知っているだけに、

100%自己満足の会報誌だ。

何をそんなに拘るの?と言いたいけれど、

自分の意見で仕切ってはいけないと思う人々ばかりなので、

決まらない、決まらない。


結局、散会になったのは12時半。

3時間立ちっぱなしで、印刷。

狭いところでわあわあ言い合っていたので、

密もいいところ。

なのに、総会では密を避けて文学散歩は中止だって。




今日の映画は、『リバー・ランズ・スルー・イット』



なつかしいなぁ。

リアルタイムで劇場観賞している。

30年前、まだ子育て真っ盛りだった。

どうしても観たい映画だったんだろうなぁ。


アメリカ・モンタナ州の渓谷美に溢れた映像は、テレビの予告でも流れたのだろうか。

まだネットにも無縁だった時代、

きっとロバート・レッドフォード監督の名に惹かれ、映画館に足を運んだのだろう。

当時も?真面目な私は、兄の生き方に己を重ね、弟のポール(ブラッド・ピット)には距離を置いていた。自分とは違う人種と。

もちろん演ずるブラピが、その後一世を風靡する俳優になろうとは、夢にも思わなかった。



この笑顔が曲者。

何もかも許してしまいそうな、人生の特権者。


当然、今回は弟役に注目して観たが、

観賞後に残ったのは、やっぱり彼じゃなかった。


悠々と流れる川、

タイトルそのものの“River runs through it”


フライフィッシングする人々は老いても、

川は変わらない。

アカデミー最優秀撮影賞を受賞している。



その自然の雄大さ。

古き良き時代の父と母、そして兄。

家族の温かさ、優しさも。

映画もまた。


30年経っても色褪せず、若き日のブラピと

自然美を蘇らせてくれる映画に、

改めて感謝したいと思った。