Linの気まぐれトーク

映画と小説の日々

浜茄子の咲く頃

2週間ほど前の散歩で、

素敵な垣根を見つけた。


調べれば、これがハマナスの花

バラ属だが、ガーデニング初心者でも大丈夫な、育てやすい花なのだという。

竹藪の竹を間引き、それで垣根を作り、お金はかけず、手間だけかけて自然体に生きる。

理想だが、それにも知識と体力は、いる。



こちらは馴染みの垣根の木に花が。

物心つく前から記憶に刷り込まれている木だが、名前は知らない。

調べれば珊瑚樹だという。

秋につける赤い実が、まるで珊瑚のようだから。

ただし、刈り込まれてしまうため、花も実もつけることは稀だとか。

確かに花を付けていた木は、刈り込まれることなく奔放に生えていた。


緊急事態宣言は解除されたけれど、気持ちはまだついていけない。

相変わらず、自宅付近をうろついて1日が終わる。

ご多聞にもれず、食器棚の整理をした。

両方の実家を整理した時の食器が詰まっているので、その量は半端ない。

10年使わなかった食器を整理の対象に。

すると、出てくるわ、出てくるわ。

こんなに捨てていいの?と心配になるが、普段使うものは限られ、お客も滅多に来ない。

もう来客セットはいらないと思う。



ソーサー付きのコーヒーカップは、本当に使わなくなった。

内祝いで頂いたNoritake製の器、

使わないのに捨てられず、

結局、自分用に。

使いにくい。

やっぱり食器にも流行はあるんだね。


世間は活動が再開し始め、今週の手帳が埋まり始めた。

地元の読書会にもやっと初参加できる。

テーマ本は瀬尾まいこさんの『強運の持ち主』らしく、

図書館で手に入るだけの瀬尾さんの著作を読む。



これが最新作。

やっと予約待ちの順番が来た。

引きこもって執筆する50歳の男性作家の視点から、親子の奇妙なやり取りが描かれる。


あまりに引きこもりのため、世間の常識がなくなり、息子に諭される主人公は、なんだか自分を見るようで恐ろしい。


岸見一郎さんの『人生は苦である、でも死んではいけない』も同時進行で読んでいる。


楽しむことが人生だという人もいるけれど

生きることは耐えること

でもある。

楽しいばかりが人生ではない。

こんなこと言ってるから、いけないのかな。