割れ鍋に綴じ蓋
以前、知り合いのブログで取り上げられていた言葉。
知ってはいたけれど、あまり馴染みはなく、使ったこともない。
そもそも、割れ鍋って何?
綴じ蓋はもっとわからない。
ヒビの入った鍋に、落とし蓋?
いまいち、効率も悪いし、ぴったりこないということ?
この際、間違った知識を何となく温存するよりも調べてみよう、と思えば簡単に検索できる世の中。
なあんだ、これは主に似たもの夫婦というか、
夫婦の相性が良いことの例えなのだ。
謙遜気味に自らの連れ合いを指す諺だという。
褒め言葉、とだけ覚えていると、ついうっかりよそのご夫婦にも使ってしまうから注意、とある。
間違っても他人様のカップルをとやかく言う言葉であってはならないのだ。
知人は「あまりいいイメージではない」と否定的だったが、まさか他人様から言われたのではないでしょうね?
「割れ鍋に綴じ蓋」はともかくとして、
「似たもの夫婦」はわかる気がする。
半世紀も一緒にいると、いやでも似てくる。
家庭内別居していても、他人なら不可能な距離の近さだ。
それでもぶつくさ言いながら、暮らしている。
こんなにも長い間、同じ屋根の下で暮らしたのだもの、これからは人生の終活として、夫婦のソーシャル・ディスタンスを考えてみるのもいいかもしれない。
最後の介護保険は連れ合いなのだ。
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