Linの気まぐれトーク

映画と小説の日々

Linの気まぐれトークの新着ブログ記事

  • ふたたび『ノマドランド』

    アカデミー作品賞、監督賞、主演女優賞を得たおかげで上映回数が増え、昼間も観られるようになったのはラッキーでした。 前回は(『運び屋』のような)高齢者のロードムービーだとばかり思い公開日に観賞。 決して裏切られた訳ではなかったけれど、 何かが違うと感じ、原作を読んだ。 原作は実際のノマドたちを密着取... 続きをみる

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  • 村上春樹の短編

    同世代作家なので、 彼の作品は発表される都度、読んでいると自負していたけれど、 考えてみたら(考えるまでもなく)忘れている。 1年ほど前から長編を読み直していますが、 落とし穴は短編でした。 文庫本で読んだはずの作品も、 この英語版の作品構成で読むと新鮮なのです。 まあ、覚えていないので(笑 彼の... 続きをみる

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  • ステレオタイプのおばあさん?

    柚月麻子作『マジカルグランマ』 柚月さんといえば「ブラック麻子」と「ホワイト麻子」がいるらしく、 前者を『ナイルパーチの女子会』『BUTTER 』、 後者を『ランチのアッコちゃん』を代表とするなら、 『マジカルグランマ』は、たぶん前者。 読書で前向きに元気になりたい時も正直あるけれど(ビタミン小説... 続きをみる

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  • 映画『キッズ・リターン』

    他のSNSで、自転車映画の名作と紹介してもらった『キッズ・リターン』は、北野武監督の作品。 交通事故で生死を彷徨った後の、初の監督作品だとか。 北野作品といえば『HANA-BI』だけれど、 冷たい炎が燃えるようなバイオレンス映画はちょっと苦手、 『菊次郎の夏』のように子役の活躍する映画はホッとする... 続きをみる

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  • 今度は往復ロープウェイ

    春休みに娘たちと金華山に登ったのは瞑想の小径コース。 更に上級者用に馬の背コースがあるのですが、 娘宅の孫2人がそのコースにトライしたと、 うっかり長男宅の孫に言ったら、 同じ8歳女子がライバル意識をメラメラ。 今日は長男一家と金華山へ行くことに。 ジジは車検で留守していて、難を免れました。 8歳... 続きをみる

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  • リンゴの木

    ちょうど去年の今頃も、庭の草むしりに精を出していたっけ。 コロナで外出もままならず、仕事を持たない身には不要不急もないので、やむなく草むしりなぞをするわけですが、 成果が見えるのは悪くありません。 雑草のはびこっていた裏庭に小さな花壇を作り、カーマホームセンターで目についた安い苗を植えたのも昨年。... 続きをみる

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  • 田舎暮らし

    夜明けが早くなりました。 5時過ぎにはもう薄く光が差し始め、 5時半から1時間ウォーキング。 朝ドラ観て、エクササイズをみっちりしても、9時半には自由の身。 その時間を、今は庭の草むしりに。 この写真はスマホをポケットにしまう時、勝手にシャッターを押して撮ってしまったもの。 面白かったので採用。 ... 続きをみる

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  • 自転車と映画

    昨日から雨模様で、 庭の草むしりが出来ないだけなのに、 とんでもない怠け者になってしまったようで 気が滅入ります。 晴耕雨読にも、覚悟と修行が必要? 観た映画は、 『自転車泥棒』 終戦間もないイタリアを舞台にしたモノクロ映画。 闇市に近い市場や人々の雑踏。 職探しに群れる男たち。 質屋通いの主婦。... 続きをみる

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  • 映画『スリー・ビルボード』、小説『野良犬の値段』

    下に見ているとか、偏見だとか、人は言うけれど、 誰も自分が差別しているとは思っていないはず。 間違っているのは周りの方で、自分は正しい。 そう思うから、生きていける。 でも、 人のことはよくわかるけれど、自分のこととなると、さて、どうなのか。 気になる映画を観た。 主演のフランシス・マクドーマンド... 続きをみる

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  • さすがにビルマとは言わない

    我が家の南端、道路に近いので、道行く人がこの木の名を聞きに来るそうです。 春の新芽時だけ赤い葉を付けるのて、目立つ、目立つ。 いつも間にやら、奥のモチの木を凌ぐ高さに。 「何の木?」と夫に聞いても、 「親父がビルマから持ってきたとか言ってるので、我が家ではビルマの木で通っている」というばかり。 最... 続きをみる

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  • 男の身勝手さ

    昨日は読書会。 テーマ本は藤沢周平の『泣かない女』(「初つばめ」所収) 文庫本で20数ページの掌編、わかりやすく読みやすい。 文句のつけようもない作品なのに、 どう感想を言ったらよいのやら。 三角関係を描いている。 ある所帯持ちの職人に、出戻りの親方の娘が誘いをかけ、男女の関係になる。 娘は男に奥... 続きをみる

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  • 孫に振り回される

    春休みなので覚悟はしていたけれど、 朝の9時から夕方まで娘宅の孫2人を預かる約束。まずは先週の水曜日。 昼には次男宅の3人も合流して賑やかなのはいいけれど、こちらは疲れ果てた。 挙句に孫たちは離れられなくなって、(こちらの孫2人が)娘宅でお泊まりしたらしい。 翌日は娘から電話。 「せっかくのお天気... 続きをみる

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  • 映画『男はつらいよ』

    もう50年の歳月がたっていた。 50年たって、やっと寅さんに会ってもいいと、 思えるようになった。 第一作が公開されたとき、まだ高校生だった私はもう古希に近いなんて。 でもそれが50年という歳月。 親が堅物で、テレビはNHKしか観せてもらえず、GSなんてとんでもない、追っかけはバカのすることと、今... 続きをみる

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  • 箸の持ち方

    私が子どもだった頃、何でも人並みにという考え方が全盛だったのか、箸や鉛筆を持つのは右と、両親に厳しく矯正された。 左利きだった私は苦労した甲斐あって? 今は箸や鉛筆は右手で持つ。 反抗できる年頃になってから覚えた針や包丁は左だが。 箸も鉛筆も右で持つのが精一杯だったので、その持ち方にまで神経が回ら... 続きをみる

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  • 霧の朝と『ノマドランド』

    早朝なのに暖かい。 見れば牛乳色の霧がこんな里にも立ち込めて、 視界5メートル? 変わらない日々の営みの中にも、 自然界の神秘を垣間見せてくれる。 手に負えなくなると〈災害〉だけど。 どうしても観たい映画があったので、近所のシネコンまで自転車を走らせる。 高専道路の桜は散り初め。 観たい映画は、 ... 続きをみる

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  • 雨の降りそうな朝

    ムラゴンブログに初投稿したのが1年前の3月29日。 雨の日の桜の写真。 相変わらず同じコースを散歩している私、 ただし、今は早朝に。 同じ構図で写真に収めながら、 今更ながら成長のない自分に気づく。 いや、成長とは老化の別名だから、 立派に成長しているのかも。 今日の映画は 観てから気づいた。 こ... 続きをみる

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  • いらっしゃいませ。そして永遠に…

    夜明けが早くなった。 窓のない部屋に休んでいても、 廊下越しの薄明かりに目覚める。 布団を上げて身繕い。 6時前に歩き始めれば、もう桜が開花していて。 皆さんのブログでは春爛漫の花盛りだけど、 岐阜にもやっと春? とは言いながら早朝はまだ寒く 霜が降りている。 花冷えとか 菜種梅雨とか 春一番とか... 続きをみる

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  • 味噌まんじゅうと孫の誕生日

    北浜名湖の名物だが、 意外と知られていないというか 全国区になれない。 日持ちしない(賞味期限2日)ということもネックか。 けれど、その味を知ってしまうと、 大人子どもを問わずファンになる。 昨日ランチした奥浜名湖の国民宿舎で、 味噌まんじゅうの食べ比べセットを見つける。 食べ比べなので、全部を食... 続きをみる

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  • 春のお彼岸は天浜鉄道で

    墓参の日。 とは言いながら、親のお墓は遠いこともあり、 命日だけで勘弁してもらっていた。 2人姉妹の長女の姉はちゃんと盆暮、お彼岸、命日にはお参りしているという。 今年は母の七回忌もあるので、お寺さんとも日取りの相談などしようと、 私もお彼岸の墓参に。 姉は車で、 私は電車で。 天竜浜名湖鉄道で気... 続きをみる

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  • 映画『ミナリ』

    久しぶりの封切り映画。 コロナの影響で枯れ荒んでいた映画館に、アカデミー賞候補作品が上映され始めた。 それだけで嬉しい。 シニア料金とはいえ、1,200円払って観る映画は100円のレンタルビデオとは違うし、100円で貸し出されている名作もかつては劇場には人を呼んでいた。 映画館で映画を観る それが... 続きをみる

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  • わたしの素

    味の素が醤油やソースと同じように 食卓の常連顔になっていた子どもの頃 ご飯にも味の素、なんてCMまで現れて 間に受けた子どもの私は親の制止も聞かず ご飯にかけてベソをかいた。 すっかり姿を消してしまった味の素だが そんな魔法の一振りを どこかで求めているのかも。 映画や小説から離れられないのも そ... 続きをみる

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  • ラッセ・ハルストレイム監督

    たまたまジョニデ繋がりで、 『ギルバート・グレイプ』を観て、 その繋がりで『サイダー・ハウス・ルール』に。 20年前の公開時に映画館で観ている。 そして、その終わり方に納得できなかった自分を覚えている。 どちらかといえば復習したくない作品だった。 けれど、他のSNSの映画コミュを主宰する人は、 「... 続きをみる

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  • 「いや」という言葉

    それが自分に向けられたものでなくても、 ドキッとする。 たしか高校の現代国語の教科書だったかに、 志賀直哉の『網走まで』があった。 青森行きの汽車に乗り合わせた母子と「自分」との、わずかな交流を描いた掌編だ。 癇性の男の子に手を焼く母親を観察しながら、 「自分」は男の子に「厭な眼」で見られて、 「... 続きをみる

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  • 変わらないもの

    月に一度の読書会。 3月は会報誌の印刷とかで9時に集合だ。 印刷は1番若いFさんにお任せというので、 見ているだけでいいのかとも思ったが、 そうでもなくて。 7、80代の女性の集まりなので、 意見は多いけれど、手は出ない。 船頭多くして、状態か。 正直、殆ど会員に配布するのみの会報誌。 図書館に寄... 続きをみる

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  • 人生の麻薬

    またヘンな夢を見てしまった。 大体、妙にリアルな夢は二度寝が原因なのだ。 私は学生(願望か) おまけに独身だ(都合の良い設定) 付き合っていた彼が(誰だろう) 寝間に香を焚きしめて待っているという。 (いつの時代?) それを都合よく、結婚の申し込みと勘違いし、 「身分の違う結婚は間違いのもと、 本... 続きをみる

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  • 髪を切りに

    美容院は苦手だ。 女の園のような独特の雰囲気もダメなら、 客と美容師が妙に親しげなのも恐ろしい。 それで今は、パッパと捌く格安店に行く。 かなり強い癖毛なので、縮毛矯正をする。 軽く2〜3時間はかかる。 それでも春。 髪も軽やかにしたい。 歩いて片道30分、施術2時間半。 スマホを見ると、何と姉か... 続きをみる

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  • ちょっと気の早い

    ホワイトデー 初孫のRは10歳 サッカーに水泳に書道と、今の子は忙しそう。 子どもなのにお菓子に興味はなく、 おやつがわりに汁物を飲む。 バレンタインデーには、インスタントみそ汁を 贈った。 それが好評だったようで、 一足早いホワイトデーのお菓子を 自分のお小遣いで買ってくれた。 ばぁばに相応しい... 続きをみる

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  • 探しものは何ですか

    つい探してしまうのは、季節。 探さなくても、飛んで火に入る夏の虫。 そっと出会う恋人のように秋が来て、 冬は、でんと居座る将軍様。 (いつまでいるんだ) そして、春はかくれんぼ。 1月は行く。 2月は逃げる。 3月は去る。 と教えてもらった。 あっという間に過ぎてしまうことの喩えらしい。 そうでも... 続きをみる

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  • 簡潔な日記

    今、心掛けたいこと。 昔は「箇条書きのLin」と言われたほど、長い文章が苦手だったのに、 最近のキレの悪さといったら。 これも加齢現象なのかと思うとイヤになる。 昨日、レンタルDVDを観る。 『屋根の上のバイオリン弾き』 公開されたのは、まだ大学生だった60年代末。 結局、その時は見損ねた。 やっ... 続きをみる

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  • うつの谷間を抜けて

    といっても自称。 自分では軽い躁鬱質を持て余しているけれど、たぶん病気の範疇には入れてもらえない。 季節性なのか、 老人性なのか、 あるいはコロナ禍の影響なのか、 それもよくわからない。 たぶん、全部だろう。 子どもの頃、意味もなく落ち込むことがあった。 姉に聞くと、 「落ち込むよりも、意味もなく... 続きをみる

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  • ひな祭り

    3月1日は亡き母の誕生日。 そして高校の卒業式。 そして、3日はひな祭り。 貧しい家庭だったので段飾りはなく、机の上にお人形遊びの子たちを並ばせて、お雛様に仕立て上げた。 それでも子ども心に嬉しかった。 ひとり娘のお雛様は実家が張り込んで贈ってくれた。 我が家にではなく、嫁ぎ先に。 3人の子育てに... 続きをみる

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  • ひとりの男の半日を描く

    (映画『桜桃の味』のネタバレ内容を含みます) 1枚100円で借りられるDVDにハマっている。 観たい作品は決めているけれど、たまたま目について借りることも。  『桜桃の味』も、そんな一枚で、 アッバス・キアロスタミ監督の作品は、20年以上も前に名古屋のミニシアターで出会った。 確か『オリーブの林を... 続きをみる

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  • ひたる

    真冬に逆戻りしたような寒い日々、 ひゅうひゅうと唸る北風の脅しに首をすくめ、 ストーブにあたりながら、 好きな本を読み耽る。 東野圭吾さんの本は、出版されれば必ず読む。 図書館で予約待ちして。 必ず夢中になって、一気読み。 そして、キレイに忘れてしまう。 こんな写真でも残しておかないと。 続々と映... 続きをみる

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  • すばらしき世界

    ちょっと前に、西川美和監督が『あさイチ』に出演していた。 特に思い入れのある人ではなかったけれど、その〈知的な自然体〉とでもいうような雰囲気に興味を持った。 もちろん新作『すばらしき世界』の宣伝も兼ねているのだろう。 脚本を書き上げるのに3年を要したとか、 出所した人に取材を重ねたとか、 助監督時... 続きをみる

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  • 衝撃を受けて

    昨日は歩いて20分のレンタルショップへ、ある作品を探しに出かけた。 あらかじめ検索をかけて、そのDVDはレンタル可、棚は〈洋画 スポーツ 青春〉であることは押さえている。 大体この辺りと検討をつけて探すが、見つからない。 店員さんに尋ねると、やはり同じところをウロウロして不発、 バイトさんだったの... 続きをみる

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  • 季節外れの雪

    窓のない部屋に寝ているけれど、雪は気配でわかる。 外がほの明るいのだ。 社会生活している頃は雪が嫌いだった。 それは生活のリズムを崩す不届き者だった。 還暦で子どもに戻り、 雪国に暮らす人には申し訳ないけれど、濃尾平野の端っこでは貴重な雪に、 今は子どものようにはしゃいで雪の中を歩く。 目的地は図... 続きをみる

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  • 春めく季節

    まだまだ肌を切る北風に震え上がってはいるけれど、 この季節の忘れられないお友だち、 花粉症の季節がやってきた。 春は待ち遠しいけれど、 その前に立ちはだかる花粉症。 本当に辛く、お友だちなんてウソばかり。 でも、夫と同じで? 今更、別れられない関係なのだ。 今年はヒマに任せて、早めの投薬を試みるこ... 続きをみる

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  • 歩くの、大好き

    毎日恒例のウォーキング、 馴染みの道は工事が始まり、交通整理係の人と狭い道で鉢合わせ、 いっつも同じ時間に現れるあの婆さん、 と思われるのがイヤで、今日はコース変更した。 北へ向かう進路を、南に変えてみる。 と言っても、知らない道はハードル高すぎなので、以前行ったことのある道の駅を目的地として。 ... 続きをみる

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  • 水のように

    浪花千栄子さんのエッセイ。 図書館の新刊コーナーで偶然見つけた。 朝ドラ『おちょやん』のモデルとなった人の、唯一のエッセイとあっては読まずにいられない。 4歳で母を亡くし、8歳で奉公に出された彼女の幼少期はドラマと変わらず、 驚いたのは、父親のダメさや奉公先での苦労は、事実の方がずっと上を行く、と... 続きをみる

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  • 韓流映画は火炎放射器?

    中野信子さんの本を何冊か読んだ。 といっても膨大な著作の中から、 近所の図書館にあるものだけを。 最近手にした『人はなぜ、他人を許せないのか?』 TVなどでの露出もあるからか、見るたびに垢抜けていらっしゃる。 オブラートに包んだソフトさは計算の上かも知れないが、スルスルと喉越しよく通り抜けていく。... 続きをみる

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  • 手書きの文字

    友人とはネットで知り合ったので、やり取りはもっぱらメールだった。 そのツールはあっという間に人と人を結びつけ、速さと安さ、手軽さのおかげで、どれだけ楽をしただろう。 その反動なのか、たまに鉛筆を持つと漢字が書けない。 先日は「かもめ食堂」と黒板に書こうとして、堂の字がどうしても思い出せず、(アガッ... 続きをみる

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  • 『空気を読む脳』と『グエムル』

    ヤマザキマリさんとの対談『パンデミックの文明論』が面白かったので、中野信子さんの著書を借りてみる。 著者は東大大学院卒の脳科学者、かなりの秀才だ。 科学者らしく実証に基づいた展開は論理的で、読者である一般大衆にもわかりやすく、飛躍することなく、脳の特性について述べている。 私のようなおばさんでも夢... 続きをみる

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  • なにげなくな日々

    川上弘美さんの小説『三度目の恋』を読んだ。 読書会の助言者さんのおすすめ本だった。 彼女を知ったのは芥川賞を受賞した頃。 当時は我が家も夕刊を取っていて、その文化欄に彼女のエッセイがあり、それが忘れられなかったのだ。 小説を書いては自宅の壁に貼っている。けれど自宅では誰も読んでくれない。仕方がない... 続きをみる

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  • 映画『殺人の追憶』

    DVDで鑑賞。 ポン・ジュノ監督が『パラサイト 半地下の住人』に先がけ、2003年に制作している。 こにらの方が見応えありという人もあり、その題材からして(当時は未解決事件だった華城殺人事件)重そう。 まだ若いソン・ガンホは、土着の所轄刑事。 ホシを上げるために証拠を捏造しようとしたり、拷問まがい... 続きをみる

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  • ある日の夫婦の会話

    午前10時過ぎ、ウォーキングで某小学校前を通ると、駐車場は車でいっぱい。 出入りする車両も次々と。 今日は日曜のはずなのに、と覗き込めば、選挙の投票会場になっているのだった。 小雨模様の寒い日なのに、この賑わい。 そうだ、投票に行かなければ。 珍しく、保守王国と言われている岐阜に、保守分裂が起こっ... 続きをみる

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  • 映画『シークレット・サンシャイン』

    意味のよくわからないタイトル。 レンタルショップではタイトルの50音順に並んでいるので、何度もスマホで確認するのだが、すぐに忘れてしまう。 が、観賞後はもう決して忘れない。 舞台となった都市「密陽」を英語読みすると、そうなるから。 が、それは表向き。多分本当は、ソン・ガンホ演じる、ヒロインを助ける... 続きをみる

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  • レモンジャム

    思いがけず、横浜の友人からレモンが届いた。 庭でレモンの木を育てているとは聞いていたけれど、 わざわざ送ってくれるなんて、とっても豊作だったのね。 750円の送料を払って、一つずつ包み、ゆうパックで届けてくれた手間を思うと、酸っぱいものは苦手、なんて言っていられない。 でも6個のレモン、どうしたら... 続きをみる

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  • 寂聴さん

    長寿である。 が、決して穏やかな道のりではなく、病気や老衰との前向きな闘いを繰り返されての今日のようだ。 新春特別番組「高橋源一郎の飛ぶ教室」に電話出演され、そのお話しぶりの若々しさに驚いたことは、以前書いた。 その時紹介された著書『いのち』を、早速図書館で予約し、先程読み終えたばかり。 出演者の... 続きをみる

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  • 溜席の妖精

    いつも気になっていた。 同じ席に、同じ姿勢で座る女性。  大相撲初場所のテレビ観戦で。 向正面、東側の通路横。 座布団席というらしい。 ずっと同じ姿勢を崩さずにいて、疲れないのかな。 もっとリラックスすればよいのに。 カメラを意識して緊張しているのか。 沖縄在住の学生時代の友人からメールが来て、や... 続きをみる

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  • 『納屋を焼く』と『バーニング 劇場版』

    村上春樹の『納屋を焼く』は初期の短編(57年11月)だ。 春樹の作品を形容し、無国籍風とはよく言われる。私的には、ジャコメッティの針金人間のようだと思っている。細部も表情もあるのだが、生活感がない。それが、良くも悪くも決定的な特徴だ。 当初、村上春樹は英語で書いてから日本語に翻訳しているのだ、と言... 続きをみる

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  • 小説『かもめ食堂』

    昨日14日は読書会だった。 私のはじめての担当、高齢者15人前後の集まりで、 担当といってもテーマ本を決め司会らしきことをするだけだ。 順に感想を言って頂いて、後は自然に雑談… 言葉にならない決まり事みたいなものはあって、空気の読めない私は気付かなかったが、テーマ本に対して批判的な意見は言ってはい... 続きをみる

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  • インナートリップ

    図書館で新作を借りるのは 作家を殺すようなもので、申し訳ないと思うものの、年金暮らしでは本代もままならない。 積読も大事とは聞くが、 本をため込んでしまうと、今度は処分が大変だ。 で、読書欲はもっぱら図書館で解消、ということになる。 先日、借りた本。 伊藤比呂美さんのエッセイ、思いの外、多くて驚く... 続きをみる

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  • 『曲り角』

    井上陽水のアルバム「招待状のないショー」に、「曲り角」という自作の歌がある。 僕は曲り角で こけた ほんの少し みんな笑いころげ 僕はいたく傷ついた 些細なことに、よくもここまで拘ると、最初はあきれた。 でも、今はそう思わないのは、 同じようなことを5年ほど前に経験したから。 人がこけるのは、なぜ... 続きをみる

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  • 高橋源一郎の飛ぶ教室

    元旦に3時間の生放送があることは知っていたけれど、やっと昨夜というか今朝(1時半〜)聴くことができた。 らじるらじるの「聴き逃し」サービスは本当にありがたい。 そこで発見したことが、いくつか。 まず高橋源一郎さんは元旦が誕生日で、晴れて70歳になられたこと。 69年頃、学生運動で逮捕され、留置所で... 続きをみる

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  • 「男だろ!」

    箱根駅伝中継は、もはや正月の風物詩。 まだ子どもが幼い頃は、正月早々、テレビにかじり付く夫を冷ややかに見ていたが、 やはり青山学院が優勝したときからだろうか、 子どもたちが独立したこともあり、 いつしか正月の代名詞に。 力走する選手には申し訳ない気もするけれど、 ああ、お正月だなぁと思うひととき。... 続きをみる

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  • Documentary filmのように

    元旦と言っても変わりなく目覚め、 変わりなく1日が始まり、 ルーティンを繰り返す。 それがとても嬉しいことなんだと、気付きつつある。 昨夜、紅白で聴いたミスチルの“ Documentary film” 「今日は何も無かった  特別なことは何も  いつもと同じ道を通って  同じドアを開けて」 雪道で... 続きをみる

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  • 明けましておめでとうございます

    昨夜は紅白歌合戦を最後まで観てしまったけれど、今朝はいつもどおりに目覚め。 リモコンで投票できたので、赤に5票。 そしたら圧倒的に赤の勝ち。 珍しい。 二階堂ふみちゃんの応援票かな。 大泉さんの才能はもう周知だから(勝てなくても)大丈夫でしょう。 レディファースト、北海道ファーストぶりはさすが。 ... 続きをみる

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  • 今年観た映画

    天気予報通り、午後から雪、 明日は真っ白な元旦になりそう。 大掃除も買い出しも昨日までに済ませ、午後からはDVD観賞 長かったなぁ 150分の長さは映画館なら苦にならないけれど、家庭では堪える。 途中で誰か来たりして満喫出来ないし。 なので感想はまた、落ち着いてから。 今年は何本(映画館で)観たか... 続きをみる

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  • YESは人生のパスワード?

    面白い映画を観た。 『イエス・マン』 ジム・キャリー主演なので、もちろんコメディだ。 ふつうYES Manと言えば、上司におべっかを使う腰巾着みたいな存在と相場が決まっている。 でも、この作品はちょっと違うみたい。 堅実な銀行員のカール(ジム・キャリー)は離婚したこともあり、仕事も私生活も後ろ向き... 続きをみる

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  • 小説『82年生まれ、キム・ジヨン』

    これももう1ヶ月近く前になるのか、 〈高橋源一郎の飛ぶ教室〉で、おすすめの一冊として取り上げられた。 映画は観ていたし、小説は韓国でベストセラーになったとも聞いていた。 が、日本でも出版され、話題になっているとは知らなかった。 パートナーの女性アナウンサーも、 ゲストの詩人・伊藤比呂美さんも、 わ... 続きをみる

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  • 今頃になって初めて観た

    趣味人倶楽部の映画コミュで、タイトル当てのクイズがあり、なかなかマニアックで当たることがない。 が、久しぶりに覗くと、珍しく見当のつく映画だった。 昭和52年に公開されている。 はや鬼籍の人となってしまった高倉健さん、渥美清さん。 倍賞千恵子さん、桃井かおりさんもまだ若い。 ダメ男の典型みたいなチ... 続きをみる

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  • 平成の日

    昭和が子ども時代から青春を経て、出産子育てまでとするなら、平成は自立の時だった。 近所の図書館を職場とし、司書として20年、仕事させて頂いた。 リタイアして令和を迎え、また人生の曲がり角。 衰えていくだけの晩年でも、子育てや仕事から解放され、時間だけはたっぷりある。 朝、夫と年末の打ち合わせ。 孫... 続きをみる

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  • 天に唾する

    またまた諺です。 天に向かって唾を吐けば、自分に降りかかってくる。人を貶せば自分自身に返ってくる、身から出た錆、ということ? もうずいぶん前の話、 夫のすることなすこと面白くなく、身内のことを悪く言うのは構わないだろうと、ブログに悪口を書き連ねた。 書けばスッとするのです。 夫婦喧嘩は犬も食わない... 続きをみる

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  • 割れ鍋に綴じ蓋

    以前、知り合いのブログで取り上げられていた言葉。 知ってはいたけれど、あまり馴染みはなく、使ったこともない。 そもそも、割れ鍋って何? 綴じ蓋はもっとわからない。 ヒビの入った鍋に、落とし蓋? いまいち、効率も悪いし、ぴったりこないということ? この際、間違った知識を何となく温存するよりも調べてみ... 続きをみる

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  • 時は巡っても

    今日は土曜日だった。 学校も幼児園もお休みで、退屈した孫たちがやって来る。 わかってはいても、エクササイズの最中の来襲に、あちゃ〜 もちろん可愛い孫のためなら、自分の都合など二の次で、計画変更。 孫たちが昼ご飯に帰ったスキに、掃除機をかけ、拭き掃除して、やれやれ。 じいじはどこかへ雲隠れだ。 全く... 続きをみる

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  • 取り止めのない読書

    読書会の顧問の先生に紹介して頂いた本、『灯台からの響き』(宮本輝・作)に、気になる本が登場する。 森鴎外の『渋江抽斎』、ラーメン屋の主人公の愛読書で、作中、彼は何度でも読んでいる。 手持ちの文庫本が擦り切れてしまえば、また新たに購入して読んでいる。 高校生の現代国語の教師が言っていた。 「鴎外の『... 続きをみる

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  • 映画『アパートの鍵貸します』

    1960年制作の名作。 あ、そういえばまだ観ていなかった、とレンタルショップで気楽に借りてきた。 60年も前のモノクロフィルム、退屈するかなと思ったが、最後まで引っ張られてしまった。 名作と言われるだけのことはある。 舞台はニューヨークの大手保険会社。 主人公のバクスターは、大部屋で働くしがない平... 続きをみる

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  • 積雪に戸惑って

    昨冬は暖冬で雪の記憶がない。 だからというわけでもないけど、雪の生活を忘れてしまいつつある。 子供の頃は、雪の非日常性に狂喜したのに、今は身を縮こめるだけ。 早寝早起きの習慣を、寒いからと変えるわけにもいかず、かと言って、真っ暗な5時起きをしても暖房費がかかるだけ。 この足元では、未明のウォーキン... 続きをみる

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  • 雪の日なので

    急に寒くなった昨日、 小さな電気ストーブの前を離れられなかった。 今朝は、朝から雪。 ウォーキング、どうしよう。 布団の誘惑は、夏の数十倍。 それでも起きて、まずは身支度。 そして朝食。 朝ドラを見て、エクササイズを先に済ませる。 さあウォーキング… 家を出たのは9寺45分。 まずはビデオショップ... 続きをみる

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  • 蘭の恩返し

    ちょうど半年前、 コロナで孫守りにてんやわんやだったジジババも、やっと再開した学校のおかげで少しヒマな時間ができた。 かといって、外出することも憚られ、ガーデニングや大掃除。 そのとき、いつもは気にさえしていなかったシンビジュームの鉢が、雑草にまみれて瀕死の状態になっているのを発見。 義母が可愛が... 続きをみる

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  • 小さなしあわせ

    ヒマな年金生活のはずなのに、 手帳はいつのまにか予定で一杯になっている。 殆どが子守(孫守り)、 もちろん最優先なので、ボランティア研修会や読書会とバッティングすれば、こちらを取る。 私たちが子育てした小さな家で、 今は長男の子どもたちと遊んでいる。 庭には、果てしない落葉。 子どもたちは「葉っぱ... 続きをみる

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  • ある写真

    ジェラシーというのは、 好きな異性に対して感じるものと思われがちだが, それは自己愛の変型(亜種)のようなもので、 要するに、自尊心を傷つけられたということ。 その人が特に好きでなくても、 自分を差し置いて、他にぞっこんになるのが許せない、 そんな感じか。 もちろん全くの他人なら、気にすることもな... 続きをみる

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  • 気がつけば、

    『気がつけば、終着駅』 予約したものの、なかなか順番が回ってこなかった。 前作の『90歳。何がめでたい』はベストセラーとなり、すっかり体調を崩してしまったとか。 これが最後の出版だという。 一度発表されたものを再出版することに難色を示すと、 「50年前ですよ。たとえ読んだとしても、忘れてしまってい... 続きをみる

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  • 『足もとに流れる深い川』

    あまりにも夜が長いので、退屈しのぎにラジオを聴く。 昔懐かしい音楽を求めて、チャンネルをハシゴすることが多いけれど、その日は何を思ったのか、NHK第二の「カルチャーラジオ 文学の世界 文庫で味わうアメリカ短編小説」に聞き入ってしまった。 話者は早稲田大学教授の都甲幸治氏。 レイモンド・カーヴァーの... 続きをみる

  • 語尾上がる

    語尾上がる琵琶湖にあらず語尾下がる琵琶湖のほとり父母眠る(茨木市 瀬川幸子) 朝日歌壇11月22日の短歌 どう読めばいいのだろう。 〈琵琶湖〉には、2種類の読み方がある。 琵琶の〈ワ〉にアクセントを置くか、 平坦にビワコと読むか。 どちらも〈コ〉は下がる。 「語尾上がる」の語尾って、琵琶の語尾?と... 続きをみる

  • 最近の読書から

    高橋治・作『名もなき道を』は友人の紹介で。 古い本で、地元の図書館には所蔵がなくリクエスト。 作者の高橋氏は父とさほど変わらない世代、著作を読むのは初めてで、こんなこと(友人のすすめ)がなければ、絶対に読むことはなかった。 小説ではあるけれど、語り口はノンフィクションに近い。 吉松という教師が、教... 続きをみる

  • 映画「ホテルローヤル」

    11月13日の公開日に観ている。 コロナ禍で映画館に足を運ぶのも躊躇われるような状況下、 にもかかわらず観に行ったのだから、それなりの期待があったのだと思う。 と、ひと事のように書いてしまうのは、正直、観ながら疑問符がいっぱい立ち上がってきたから。 本当に観たかったの? どうして観に来たの? 原作... 続きをみる

  • 湖東三山、金剛輪寺

    最後に回ったのが、インターに1番近い金剛輪寺。でも位置的には湖東三山の真ん中にあり、寺のパンフレットにも「湖東三山まん中のお寺」と銘打っているので、こちらが正真正銘の「まん中」ということになる。 西明寺さん、勝手に「まん中」にしてしまって申し訳ありませんでした。 もしも、もしも西明寺→金剛輪寺→百... 続きをみる

  • 湖東三山、西明寺

    百済寺の次は、三山の中で1番北に位置する西明寺。遠いところから順に回り、1番インターに近い金剛輪寺は最後に。 気のせいか、昼近くなって訪れた西明寺は、心なし俗、と言っては失礼ですが、人間の香りをより感じるような。 こんな手入れのよく行き届いた植え込みを行くと、 庭園の入り口に。 高低差はこんな感じ... 続きをみる

  • 湖東三山、百済寺

    「友だちと湖東三山に行くよ」と行った時、夫は山登りでもすると思ったのか、不安そうな顔をした。 「山と言っても、登山じゃないから。紅葉を見に行くだけ」 「そうか、それならよかった」 友人の車で8時半に出発。 ETC専用の「湖東三山IC」が出来て、便利になったと言う。 三つの寺の中間あたりに下りること... 続きをみる

  • 歩いても歩いても

    昨日は朝から天気予報通りの雨、 予報を見ても、14時過ぎまでは傘マークだ。 県図書館で研修会がある。 とは言っても、出席するだけの気楽な身分、 選択肢はいくつかあった。 1 出席をやめる。 2 バスで行く(往復バス料金¥1420) 3 歩いていく(片道10キロ) うーむ。どうしても行かなきゃならな... 続きをみる

  • 本当の目的地

    朝7時に出発し、高速と国道を乗り継いで、お茶休憩、ランチ休憩しながら、その目的地にたどり着いたのは午後2時。 学生時代の貧乏旅行とは違い、ワイドビューや温泉旅館に泊まっての安曇野も魅力だったけど、体力と若さがなければ出来ない車旅、楽しませてくれた旅友には本当に感謝です。 もしも鉄旅だったら、松本で... 続きをみる

  • 水車小屋

    さて、今回の安曇野は旅友の運転で車旅。 私は運転出来ないため、行き帰りの交通は100%お任せに。半端ない距離をひとりで運転してくれた旅友に感謝です。 朝7時に出発したので、9時にお茶休憩に。 岐阜県本巣市から中津川市に距離を伸ばして、快調です。 モッキングバードだったか、ハミングバードだったか。 ... 続きをみる

  • 麦草ヒュッテ

    安曇野は憧れの地だった。 殆ど忘れてしまっていたのに、旅友に誘われ、大王ワサビ農場に行くことになったのは1週間前。 実はワサビ畑には苦い思い出がある。 友人とふたり、大学の夏休みを利用して訪れた信州は、清らかな山の湧水に育まれているというワサビ畑も、目的のひとつだった。 汗にまみれて山道をさすらい... 続きをみる

  • ピリッと甘く

    20数年前、連絡も雑談も電話が主流だった頃、 児童文学の師に言われたこと。 「腹の立つことがあっても、少なくとも1週間か10日は考えてごらん。それでも考えが変わらなければ反論を聞くよ。」 あるいは、 「読書感想文を書かせるのは、出版社の商魂だよ。書くという行為は、そこで成長を止めてしまうんだ。人に... 続きをみる

  • やっと10月も終わり

    決して多忙ではない、のに 10月は落ち着かない月だった。 夏から一気に晩秋のような寒さ、 それだけでも季節性のウツになりそう。 怠け者の私は、手帳に予定が入るだけで落ち着かないのだ。 県図書館のパソコン音訳講習会(毎週水曜・2時間) 孫守り(お嫁さんの保育士単位取得試験のため) 孫の運動会(雨で延... 続きをみる

  • 夫と池田の森へ

    前回(9月末)の池田山行があまりにも大変だったので腰がひけていたが、何も知らない夫は無邪気に「いつ行く?」と言う。 11月初旬は旅行の予定もあるので、今日行くことに。 大丈夫かなあ。 夫は道を知らないし、お互い登山初心者同士。 頂上は目指さず、池田の森のハングライダー飛行地を目標に頑張る。 風は強... 続きをみる

  • 映画『ロング・トレイル!』

    らじおらじるで「山カフェ」という番組を初めて聞いた。 眠れぬ夜のラジオだ。 ご自身も山が好きな石丸謙二郎さんが紹介した『エマおばあちゃん、山をいく』、 67歳の女性が子育てを終えてからアパラチアントレイルに初挑戦、見事踏破した絵本だという。 アパラチアン・トレイル、全長3499km アメリカ合衆国... 続きをみる

  • 映画『82年生まれ、キム・ジヨン』

    10月16日、TOHOシネマズにて。 以前観た『ハチドリ』も地味な韓国映画だった。 韓流にハマっているわけではないし、恋愛映画でもないけれど、この手の映画は気になってスルー出来ない。 『ハチドリ』の主人公は確か83年生まれ、 ほぼキム・ジヨンと同じ世代だ。 作者も監督も違うけれど、内容的には『ハチ... 続きをみる

  • 歩いて谷汲

    地元の人でないと分かりにくいと思うが、 ここから谷汲まではちょっとある。 Googleマップで見ると、徒歩3時間。 マップで3時間ということは、わたしなら4時間かかる。 でも舗装路だし、4時間なら十分行ける距離だ。 実際、長男もボーイスカウトでは谷汲まで歩いて、除夜の鐘を撞いた経験がある。 途中、... 続きをみる

  • ヒマ忙しい!

    時間がなければ、効率的な利用法を考えると思う。 逆に時間が有り余っていれば、際限なく受け入れてしまう。 取り敢えず、予定が全部埋まれば嬉しいとか。 1週間前。 わざわざ原稿を受け取るためにだけ、県図書館へ。 自転車で往復2時間。 池田山往復に7時間かかったことを思えば軽いものだ。 録音予約は今日の... 続きをみる

  • 『天気の子』

    今月の読書会のテーマ本は『天気の子』 え? 映画じゃなくて? 新海誠監督は作品を同時進行で小説化する。 『君の名は。』で一躍売れっ子になり、私もそれで新海作品を知り、彼の作品は手に入る限り観た。 DVDで、だけど。 ことの外、気になったのは『言の葉の庭』 雨の東京、新宿御苑がなんとリアルで、なんと... 続きをみる

  • 筋肉痛にあえぎながら

    一昨日の池田山登山で体を酷使したので、当然その見返りはあると思ったけれど、昨日よりも酷くなった筋肉痛。 もう、どんなふうに動いても痛い。 朝ウォーキングもエクササイズも平常に戻した。 筋肉痛は嵐のようなものだから、過ぎ去るのを待つしか打つ手はないものね。 図書館に行って、読みたい本を物色、 遠出は... 続きをみる

  • 池田山登山

    9/29 pm5:00 ただいま〜 と、帰るなり夫が「どうだった?」と聞く。 やっぱり気にしていたのかな。 この日は、友人と一緒に池田山に登ると言ってあった。 最初に声をかけたのは夫だけど、道に自信がない、体力的にも不安だと、返事を渋ったのだ。 友だちと登るからと告げたとき、何某かの申し訳なさはあ... 続きをみる

  • 長編、相撲、遺産

    やっと読了。 まさかこんな長編だったとは。 読書会の助言者さんのお勧め本、知らせを受け、図書館のカウンターでこの分厚さを知ったとき、正直引いた。 それでも読み始めると面白くて。 乃南アサさんの『チーム・オベリベリ』 オベリベリとは今の帯広のこと。 北海道開拓の話は「知っている」程度。 が、長編小説... 続きをみる

  • 『プライドと偏見』

    名作の誉れ高い小説なのに、縁なくこの歳になってしまった。 なんとなく敬遠してしまうのは、そのタイトル(「高慢と偏見」)からくる偏見か。 55円のレンタルDVDでやっとその内容を知った。 キーラ・ナイトレイ主演の2005年作品。 この古き良き時代のイギリスの田園風景、人々の生活に、郷愁を感じてしまう... 続きをみる

  • 『男と女』

    今年の1月、『男と女Ⅲ 人生最良の日々』を観て、 あの大好きなアヌーク・エーメの現在の姿を知ることが出来た。 美しさは変わらず、年輪だけを刻んでいた。 『男と女』は1966年の作だという。 タイトルにおじけて、中高生の身分ではさすがに映画は観ていない。 ダバダバダ〜の音楽だけが先行した。 高校生の... 続きをみる

  • 記憶を遡る

    メメントとは、思い出せとか、忘れるなという意味らしい。 「メメント・モリ」 死を忘れるな このタイトルも、そんな意味合いか。 20年も前に作られた映画なのに、 しかも何度も観賞しているはずなのに、 やっぱり観るたびにハラハラ それほどよく出来た映画だ。 超難解映画とも言われる。 時系列が入り乱れて... 続きをみる

  • 青岸寺

    本当に思いつきだった。 コロナの縛りも少し解けて、電車に乗って出かけたくなってきた。 かねてから行きたいと思っていた滋賀県米原市の青岸寺。 朝ウォーキングとエクササイズを済ませてから、夫にふと聞いた。 「これから米原まで行こうとおもうのだけれど、普通に行っては面白くないから、穂積駅までは歩くよ。そ... 続きをみる

  • 心と体と

    借りてきたDVDがあまりにも新しいのて、思わず写真を。 2年前に映画館で観ている。 ミニシアター系なのか県内に上映館がなかったので、名古屋まで出かけた。 首都圏に住む友人のお勧めだが、正直、そこまでして観る映画なのかはよくわからなかった。 映画自体よりも、ひとりで名古屋まで出かけ、映画館を探し、ラ... 続きをみる

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