Linの気まぐれトーク

映画と小説の日々

語尾上がる

語尾上がる琵琶湖にあらず語尾下がる琵琶湖のほとり父母眠る(茨木市 瀬川幸子)


朝日歌壇11月22日の短歌

どう読めばいいのだろう。

〈琵琶湖〉には、2種類の読み方がある。

琵琶の〈ワ〉にアクセントを置くか、

平坦にビワコと読むか。

どちらも〈コ〉は下がる。

「語尾上がる」の語尾って、琵琶の語尾?と思い、語尾上がるびわこにあらず、と〈わ〉にアクセントを置いて読んだ。

ところが、校正をしてくれた人は、

語尾が上がるのは平坦読みの〈ビワコ〉の方ではないか、という。

確かにそう言われれば、そうだ。

関西では〈ワ〉にアクセントを置きそうだ。

思い込みって、恐ろしい。


今日は、そんな音訳訂正録音の日。

午前中に自転車で県図書館まで往復2時間。

風もなく、長閑な日差しのサイクリング日和。

これで年内のボランティアは終了だ。


昨日は録音室の予約が取れなかったので、映画の日にした。

近くのモールまで、自転車で片道20分。

但し電動アシストのスイッチは入れない。

今日の長距離移動に備えて、バッテリーを温存するため。

アシストのない電動アシスト車は、ただの重たい自転車。

ただの自転車より更に重い。

ひいひい漕いで観た映画は、


原作者の塩田武士氏は、大学の後輩になるらしい。とは言っても、私が卒業してから生まれている息子世代。

その世代が、グリコ森永事件を題材に(作中ではギン萬事件)、脅迫テープに声を使われた子供たちの〈その後〉を描く。


140分の長い映画にもかかわらず、観客は多め。

報知映画賞三冠のニュースが影響?


原作も話題になって、もちろん読んでいる。

が、そのモチーフに感心はしても、さほど迫ってくるものは感じなかった。

映画化に当たり、小栗旬、星野源の好演に助けられ、松重さんや聡一郎役の役者さんもよく、

ぐいぐい引きつけられてしまった。

映像だけでなく音楽や編集の技術力、

その圧倒的なリアリティ。


テーマがわかりやすいので、観賞後にグチャグチャと悩むこともないしね。


コロナで最低限の外出しかしないせいか、モールの風景には驚くばかり。



ママたちが長い行列を作っていたこの催し、最後まで意味がわからなかった。