Linの気まぐれトーク

映画と小説の日々

池田山登山

9/29 pm5:00

ただいま〜

と、帰るなり夫が「どうだった?」と聞く。

やっぱり気にしていたのかな。


この日は、友人と一緒に池田山に登ると言ってあった。

最初に声をかけたのは夫だけど、道に自信がない、体力的にも不安だと、返事を渋ったのだ。


友だちと登るからと告げたとき、何某かの申し訳なさはあったのかも。

とりあえず、無事に帰れた。 


熱い珈琲を飲みたい一心で頑張った。


長い道のりだったなあ。

下りは頂上から4時間近くかかってしまった。

体力の限界まで使い果たした気がする。

どんなにしんどくても笑顔でいようと決心して臨んだはずなのに、最後はもうそんな気遣いも忘れていたよ。


とにかく無事に下山できてよかった。

アラ古希の初心者にしてはよく頑張ったと思いたい。

もう反省しても仕方ない歳だもの、

前を向いて進むのみだわ。




出発は午前9時。

霞間ケ溪の駐車場に車を停め、登山開始。


行きはこのフェンスまで10分で到着している。(何と下りは1時間もかかってしまった。痛む膝を引きずって、一歩踏み出すのにどれだけの労力がかかるのか実感した)


付き合ってもらうことになった登山の先輩には、体力に自信がないので、30分毎に休憩を取って、ゆっくり行ってとおねがいした。

登山に慣れた男性には散歩するよりも物足りない状況だったろう。


車道に出ては登山道に入り、





焼石神社に着いて、やれやれ。


ここからは山の空気を味わいながら、なだらかな道をゆく。


池田の森

本当はここまでのつもりだった。


映画のロケ地にもなったハングライダーの名所



この調子なら頂上を目指せそうと頑張る。


なだらかな道を進むと、森の駅駐車場



そこからは15分で登れる。

全く疲労は感じない。


山頂に続く道には管理人席もあり、シーズンは入山料も必要なのか。



やっと山頂に



簡単な昼食を取り、下山開始が12時半

下りは戻るだけなので簡単なはず。

けれど実際には登りの疲労が出始める上、下り坂を踏ん張るために膝を酷使。

車道を下るうちはよかったけど、未舗装の登山道を下ると膝痛が。

それは少しずつ体を侵食し、たかが右脚の膝なれど、それを補うため左脚にも無理がかかり、ストックを握る両手に体重をかける状態。

最後は気を失わないように、痛みを耐え、一歩一歩足を引きずり、下山した。

まさに、止まっているよりはマシの精神で、カタツムリのように。

牛歩戦術でもこれよりは速いに違いない。

出発点に戻れた時の喜びといったら。


不本意な山行にお付き合いさせてしまった先輩には申し訳なさを感じるばかり。

最後は荷物まで持ってもらい、何度も何度も立ち止まっては休み、座ったら立てない私を引きずり上げ、下山させてくれた。

本当にありがとう。


ここまでレベルが違うと迷惑をかけるばかりなので、今度は夫を引きずり出して、初心者同士で頑張ろうか。


山の秋

鹿が呼び合う声だけが聞こえる。

しんどいのにクセになる。

また行きたいなあ。


この日のデータ