Linの気まぐれトーク

映画と小説の日々

草田男に、、、

今日付けの朝日俳壇、歌壇音訳の校正当番になっている。



音訳とは、視覚障害者のために書かれたものを音声録音すること。

録音当番は慣れてきたが、校正はまだスタートを切ったばかり。

出番はまだまだ先なのだけど、

チェックする以上、しっかり読んでおかねば。


早速、目を通すと、

早くも壁。

選者の大串章氏の選評にある、中村草田男の句の読み方がわからない。


「ニイチエ忌尾輌ゆレイル光りつ去る」


ニイチェ忌は、わかる。

草田男はニイチェを信奉していたそうで、8月25日。

問題はそのあと。「尾輌ゆ」って?

何と読む?


ネット検索してわかったことは、

この句は、昭和13年『火の島』所収、ということだけ。


検索の鬼と化し、やっと見つけたのは、


(web東京荏原都市物語資料館)


尾輌は、列車の最後尾の車両のことでいい?

「ゆ」は起点を表す助詞か?

読みは、

「ニイチェきびりょうゆレイルひかりつさる」


うーむ、何のことやらよくよくわからん。


俳句って、知れば知るほど、いや関われば関わるほど、がんじがらめに深くなる。


作るわけでもないのに、ね。