Linの気まぐれトーク

映画と小説の日々

歩いても歩いても

昨日は朝から天気予報通りの雨、

予報を見ても、14時過ぎまでは傘マークだ。

県図書館で研修会がある。

とは言っても、出席するだけの気楽な身分、

選択肢はいくつかあった。


1 出席をやめる。

2 バスで行く(往復バス料金¥1420)

3 歩いていく(片道10キロ)


うーむ。どうしても行かなきゃならない会でもないしなぁ。

迷いに迷って


いちばん後悔しそうな 1 は却下。

結局、暇なら歩けば良い、との結論で歩き始めたのだけれど、

途中から空は明るくなり、日差しまで溢れ始める。

騙された〜

自転車で行けたじゃん!


それでも歩き続けていれば、いつか引き返すことは不可能に。

もう「歩いて県図書館」を正当化するしかない。


こんな銀杏の絨毯



踏みしめつつ、長良川を渡り、



美術館へ。



まずは、熊谷守一に会いにいく。

この美術館が開設された40年近く前に出会った『ヤキバノカエリ』が展示されていた。

ミロのアリンコみたいな人間も。

開館当時のポスターを飾っていたのではなかったか。


時間は間違いなく流れている。

私も正当に歳を重ねた。

なのに、絵は(芸術は)何も変わらず健在で、

そこだけ時間が止まっている不思議。



まだ、時間はある。

図書館に戻り、閉架書庫から30年前の本を出してもらう。

「シミだらけで、大変傷んでいて申し訳ないのですが」

全然、構いません。

30年って、ふつう、そういう歳月だ。


結局、帰りは岐阜駅まで歩き、この日の移動は13.5キロ。

1日仕事の研修会になってしまったけれど、ちゃんと出席できたのだもの、

よしとしよう。


美術館にも行けた

本も借りられた

音訳の予約も取れた

ついでに、研修会にも出席できたし。


何が目的の移動だったのか、

それは問わないことにしよう。