青岸寺
本当に思いつきだった。
コロナの縛りも少し解けて、電車に乗って出かけたくなってきた。
かねてから行きたいと思っていた滋賀県米原市の青岸寺。
朝ウォーキングとエクササイズを済ませてから、夫にふと聞いた。
「これから米原まで行こうとおもうのだけれど、普通に行っては面白くないから、穂積駅までは歩くよ。それでも行く?」
夫は「行く」と言った。
穂積駅までGoogle mapでは1時間半、
出発したのは10時15分、
直射日光が暑く、夫の道案内で行く道は分かりにくく、乗り換えながら米原駅にたどり着いた時には、なんと時計は午後1時を指している。
米原駅でランチを済ませ、徒歩10分の寺を目指す。
簡単なはずなのに、どーしてこんなに手こずるのか。
イヤになるほど道に迷って、やっと青岸寺に辿りついた。
この喫茶で珈琲を頂きたくて、
ただ、それだけの思いで来た。
そのドリップコーヒーは本当に美味しかった。
私の珈琲には青紅葉が添えられていたが、
夫の珈琲には、
素敵な心遣いは至る所に。
庭の奥の山から聞こえるツクツクホーシの声
涼しげな風鈴の音はここから。
いつか紅葉の頃にまた訪れられたら。
帰りは、もう歩きたくないという夫に譲歩し、
大垣駅から樽見鉄道で北方真桑まで。
夫のスマホは、歩行距離20キロを超えていた。
朝ウォーキングを頑張った後だったらしい。
私もよく歩いた。
思いがけないプチ旅行
あと、どれだけ、夫とこんな旅が出来るのかな。
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