おしまい予言
またこの本に戻ってきた。
近くの図書館の閉架書庫から出してもらい、借り受けること3度。
今年の初め、地元の読書会に誘われた。
テーマ本は『強運の持ち主』だという。
古い本なので既に閉架書庫入り。
それがコロナで読書会は延々延期となった。
再開は6月。
この間に瀬尾まい子さんの本を何冊読んだだろう。
『温室デイズ』『あと少し、もう少し』『幸福な食卓』『優しい音楽』『春、戻る』『傑作はまだ』
本当に読みやすいく、読後感も爽やか。
媚びた嫌らしさもなく、どこまでも自然体。
そして明日の読書会のテキストに、またこの本が。
今度は「おしまい予言」を扱うという。
連作短編4作からなる『強運の持ち主』、正会員の皆さんはテキストを会費で購入していて、それを無駄にしないためということらしい。
メモを取ってはいたけど、忘れてしまっている。もう一度、借り受けた。
読み始めると、何故かやめられない。
半年も経っていない。さすがに忘れてはいない。
なのに、やめられない。
この引力、何?
そちらの方に興味が向かう。
瀬尾まい子の魅力とは?
うーん、
一昔前、小説を書くような人はどこか屈折していた。女性なら、美人はまずいない。
クセの強そうな目鼻立ち、への字に曲げた口…
いや、これは偏見だけど、
女史と言われて敬遠されるような存在を思い浮かべてしまう。
けれど、瀬尾まい子さんの小説は全然違う。
エッセイと小説の落差がない。
ご本人にお目にかかったことはないけれど、
作品そのままの人のような気がする。
実際はどうかが問題なのではなく、そう思わせる作品を作り続けておられるということ。
「おしまい予言」には3つのポイントがある。
1・関西弁を話す武田くんの出現
2・武田くんのおあげさん談議
3・武田くんのおしまい予言
明日の話し合いでは、どこにスポットが当たるのかな。
私は何を話そうか。
ちょっと楽しみ、ではある。
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