Linの気まぐれトーク

映画と小説の日々

『夏への扉』

このタイトルには思い入れがある。

児童文学にチャレンジしていた頃、師が言ったのだ。

「タイトルは大事だよ。作品の良し悪しはタイトルで半分は決まってしまうんだ」

そこで例に挙げたのが『夏への扉』


「猫がドアを開けてくれって、引っ掻くんだよ。そのドアは夏へ続くドアなんだ。こういうタイタル、いいよね〜」

って、それが出来ないから凡人なのに、、、


それから20年

『夏への扉』は私にとってずっと特別な作品だった。



ただし、読んでみたら少し違った。

主人公ダニエルは飼い猫ピートのために、全てのドアに猫用のドアを作ってやる程の猫好き。

だが、そのピートが猫用ではなく人間のドアを開けてくれとせがむときがある。

それが冬の始まり。

人間のドアを開ければ、どこかに夏が通じるドアがある、そう信じてピートは全てのドアを開けさせ、どこにも夏に通ずるドアがないことを悟る。

「夏への扉」とは、願望の扉だった。


小説の舞台は1970年

そこから睡眠(冬眠?)状態になって、30年後の2000年にワープするのだが、2020年の今読むとあちこちに無理が。


近未来小説は難しい。

『夏への扉』はタイトルが全てだった。

それがわかっただけで満足。



日の出が日々遅くなる。

酷暑の日々だが、ここだけ秋到来か。


5時19分の東の空。


5時22分、金華山頂の岐阜城

肉眼では見えるんだけど、スマホでは無理かな。


そうそう、パズルタンタンは無事3000を突破した。

1年で1000ステージをクリアしているから、3年続いている?

よくもまあ。

スマホを投げつけたくなるほどイライラする、と感想に書かれるほど悪評高いパズルだ。

楽しさはない。

そこが気に入って、今のところ飽きる気配はない。