Linの気まぐれトーク

映画と小説の日々

くずし字入門

インターネットを始めて間もない頃は、やたらとメールフレンドを募集した。

当時(20年前)は、本名や住所を当たり前のように記載した。

募集すれば女であるというだけで、履いて捨てるほどのメールが来たのだ。

相手は選り取り見取り。


ふくろう博士はそんなメールフレンドだ。

メールや写真だけなら借り物でも済むが、毎日更新するホームページなら、その人の交流関係や家庭の様子も垣間見られる気がした。

当時はブログやSNSもなく、彼はタグを切って作っていると自慢そうに言った。

ホームページビルダーでさえ安易なインスタント食品扱いされた、そんな時代だ。

その20年来の友人、ふくろう博士が大島真寿美の書いた新聞記事を読んで発奮、自分もくずし字を読めるようになりたいと、紹介されていた本をAmazonで購入したところ、間違って2冊も購入してしまったのだという。


というわけで、そのおこぼれに預かることになった。



これが面白いのだ。

江戸時代の草双紙が手本なので、半分くらいは今の面影を残している。

現代のカナとは全く異なるものだけを覚えればいい。


幸か不幸か、家に篭る日々が続いている。

10年前に買った写経セットもやっと日の目を見ている。


くずし字挑戦のチャンス、ではある。

ただし、気力がいつまで続くのか、

外出自粛は思いの外辛い。