Linの気まぐれトーク

映画と小説の日々

14歳の頃

中2はわたしにとっても特別な時期だった。

子ども時代が終わり、かと言って大人でもない

中途半端な時期。

サナギのように丸まっていればいいものを、人生について、自分について、焼けるように考えていた。

あの頃の自分には決して戻りたくないけど、

戻ってやり直せるとしたら、多少はマシな選択肢があったろうか。


そんなことをふと、考えてしまうのもこんな映画を観たから。


『はちどり』


韓国映画。

『パラサイト』と同時期に製作され、話題も二分した。

淡々と中2の女の子を描いているようで、韓国の世相や社会問題も垣間見せる。


母親にドアを開けてもらえないショッキングな始まり。

一体、何が始まるのか。

その謎は明かされないまま、ウニという女の子の日常や交友が描かれる。


大人しいタイプ?

でも、親友もBFもいれば、彼女に憧れる後輩もいる。


ディスコ?で遊んだり、万引きしてみたり、

兄に殴られたり、母親の不可解な一面を見たり、それなりに揺れる中2だ。


どこがすごいというわけでもない。

でも、何故か印象に残る。

韓国映画という特殊性のせい?


ウニを演じた主演女優が瑞々しかった。